音楽のオンラインレッスンの改善策の提案(はじめたばかりの先生のために)

LINEのビデオ通話などを使えば簡単にはじめられるオンラインレッスン。スムーズな日もあれば次々と問題が出てくる日もある。このブログは最初に直面する問題に対して、手持ちの機械の使い方、アプリの設定、レッスンの教え方などで対処する解決案の紹介です。私はチェリストなので用語がむちゃくちゃかもしれませんが、修正アドバイスがあれば連絡を下さい

問題①【生徒の姿が横になっている】
問題②【生徒の音量が小さくて良く聞こえない】
問題③【生徒の音と動画がずれる】
問題④【生徒の音が良く途切れる】
問題⑤【先生の音が良く途切れると言われる】
問題⑥【生徒の音が急に下がったり、音量レベルが不安定】
問題⑦【生徒の音が二重に聞こえる】
問題⑧【画像がフリーズしてしまう】(問題③も参考)
問題⑨【対面レッスンより疲れる】


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問題①【生徒の姿が横になっている】

原因①画面の回転ロックが掛かっている
解決案→回転ロックを解除
iPhone: https://appllio.com/iphone-ios-screen-lock
Android:
https://appllio.com/android-smartphone-rotation-setting

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問題②【生徒の音量が小さくて良く聞こえない】

原因①自分の機械の音量が低すぎる
解決案→自分の機械のスピーカー音を上げる

原因②自分のスピーカーの限界に当たっている
解決案→イアホンを利用 https://sakidori.co/article/17553
オススメ①コード型イアホン(ワイヤーレスより音質が良くて、動画との時差が少ない)コードの長さにも注意
オススメ②イアホン延長コード(注意:雑音が増えることもある)
https://my-best.com/3670

原因③生徒側のマイクが楽器と離れている
説明:イアホン利用の場合、マイクがコードの口元近くに付いていることがある
解決案→生徒に手動で機械の内蔵マイクを選んでもらう
例:【iOS】システム環境設定→サウンド→出力→内臓マイクを選ぶ

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問題③【生徒の音と動画がずれる】

原因①環境のWiFi電波が弱い(先生側か生徒側のどちらか、又は両方)
解決案→電波の強い部屋に移動
オススメ①各部屋のインターネットのスピードを図る:https://fast.com/ja/

原因②機械ののメモリーが少ない
解決案→機械の負担を減らす
例①:多数のアプリが開いている場合、利用アプリ以外を終了
例②:自分の動画を消す(生徒の姿は見えるけど、生徒は先生を見えない状態)


原因③機械が熱くなっている
解決案→機械の負担を減らす
例①:上の原因②の解決案と同様
例②:換気のいいところに機械を置いておく(扇風機などかける)

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問題④【生徒の音が良く途切れる】

原因①同時に生徒と話している/相づちしている/演奏している
説明:同時に二つの音がなる場合、アプリがどの音を優先するか自動的に決めて、片方の音を消すことが多い
解決案①→代わり番こうに話す/演奏する、音を出すような相槌はやめる
解決案②→音を立たないサインをあらかじめ決めておく(いいね=👍、止まって=、など)

原因②周りの雑音が多い(家族の声)
説明:部屋から生徒以外の音が鳴ると、原因①と同じく、アプリが雑音を優先して生徒の声/音を消すこともある
解決案①→生徒が静かな部屋へ移動、静かな時間帯を選ぶ
解決案②→問題⑥原因②も参考にして下さい

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問題⑤【先生の音が良く途切れると言われる】

原因①演奏しながら話している(問題④原因②と同じ、声か音が雑音扱いされて消されている)
解決案→楽器の響きを止めてから話す

原因②生徒の部屋に雑音が多い(問題④原因①と同じ、生徒の部屋の雑音が優先されている)
解決案①→問題④原因②解決案①と同じ、生徒が静かな部屋へ移動、静かな時間帯を選ぶ
解決案②→ミュート機能を細かく利用
説明:生徒が自分のマイクをミュートにすることによって、アプリが先生の音を優先する
解決案③→問題⑥原因②も参考にして下さい

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問題⑥【生徒の音が急に下がったり、音量レベルが不安定】

原因①音量の自動調整機能が付いている
説明:アプリによって相手に一定したレベルの音を届けるために音量を自動調整する機能がある。例えば、突然に大きな音を出してしまうと相手の耳を痛める可能性があるから、相手に音が届く前に音量が自動的に落とされる。従って、楽器の大きな音量は「危ない」と判断して、小さい音は「小さすぎる」と判断されて、伝わってくる音量が実音とは違うこともある。
解決案→自然な音を保つ機能を選択
例:【Zoom】設定/オーディオ/マイクの入力音量の下の「マイク音量を自動調整します」を外す

原因②雑音を消す機能が付いている
説明:アプリによって、例えば扇風機やエアコンの音を察知して消す機能があります。場合によって楽器の響きも雑音として扱われてしまって(!)消されることもあります。
解決案→雑音を消す機能を外す
例:【Zoom】設定/オーディオ/詳細/「連続的な背景雑音の抑制」や「断続的な背景雑音の抑制」を「無効化」にする

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問題⑦【生徒の音を二重に聞こえる】

原因①生徒のスピーカーとマイクが近すぎて「ハウリング」が起きている
https://chat-messenger.com/blog/videoconference_howling_echo
解決案→スピーカーではなく、イヤホンを使う(問題②原因②解決案を参考)

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問題⑧ 【画像がフリーズしてしまう】(問題③も参考)

原因①ビデオ通話中に外付けコードを入れたり抜いたりした
解決案①→通話開始前に外付けのイアホンやマイクを接続
解決案②→途中に抜く必要がある場合「フリーズしてしまったら掛け直す」と伝える

原因②自分の機械に負担をかけすぎてフリーズしている
解決案→機械を変える(パソコンの調子が悪ければタブレットを利用など)

原因③アプリのサーバーの調子が悪い
解決案→違うアプリを利用
説明:可能ならば、生徒に二つのアプリを使えるように指導したい。一つが繋がらなくなってきたら、もう一つのを使って、フリーズはサーバーの問題なのか、機械の問題なのか、判断するのに便利です。

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問題⑨【対面レッスンより疲れる】

原因①機械のディスプレイの疲れ目
解決案→ディスプレイの明るさ設定を調整
https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia08/

原因②不慣れな集中力
説明:対面レッスンより観察できる内容が限られていて、常に相手の状況を推測しながらレッスンするのは疲れる、、、
→解決案:レッスンを短くして、回数を増やす

原因②不慣れな姿勢
説明:よく見る/見せるために画面に近づいたりして、変な姿勢になっている
見る解決案→生徒の姿を大きくする
例:機械をテレビと接続(https://appllio.com/android-device-tv-cast-mirroring
見せる解決案→カメラを自分に近寄せる
例:外付けのカメラをマイクスタンドなどに付けて、見せたいところへ近寄せる

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今日はここまでです!先生の目線から書いてみましたが、生徒には必要に応じて一つ一つ説明することにしています。

体験に基づいている知識とはいえ、ビデオ通話アプリは今ものすごく早いスピードで開発されていて、この情報がすぐに古くなる可能性が高いです。それでも、オンラインレッスンへと突然切り替えなければ行けない先生方の役に立てればと思って書きました。質問/修正すべきところ/新たなアイディアがあれば、是非
教えてください


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