アメリカの音楽は?と言われたら思い浮かぶ曲:「アパラチアの春」

アメリカを代表する曲をよくリクエストされるけど、文化からジャンルのまで色々あって、代表曲なんか選べられませんが、私の実際の経験からというと、ある一曲が Dear to my heart:コープランド作曲の「アパラチアの春」



この曲の冒頭のメロディーを聞くと、本当に私が育ったバーモント州の草原を思い出す。どこまでも続きそうな牧草地、空の広さ、風の優しさ。それにバーモント州はアパラチア山脈の一部である。だからこの曲を初めて演奏したとき「私の住んでる場所の音楽なんだ」と実感して感動した。

(写真↓バーモント州の風景。祖父と愛犬と散歩。)
Grandpa Field

「アパラチアの春」は元々はバレー音楽、人気に応えてオーケストラの組曲に編曲された。ストーリーの設定は1800年代のペンシルバニア州、主人公は新婚さんたち。新しい家に引っ越すお話で希望や不安の場面もあれば、賑やかな町の雰囲気の場面もある。特に好きなのは庶民的な生活を描いているのような響きだと思う。

この曲で最も有名なメロディーは7曲目「シンプル・ギフト」というメロディーを元にしている変奏曲(18:18からスタート)。原曲の歌詞は、シンプルな生活の魅力について歌っています:

'Tis the gift to be simple, 'tis the gift to be free
'Tis the gift to come down where we ought to be,
And when we find ourselves in the place just right,
'Twill be in the valley of love and delight.
When true simplicity is gained,
To bow and to bend we shan't be ashamed,
To turn, turn will be our delight,
Till by turning, turning we come 'round right.

チェロ独奏で演奏することが多いですが、何と、Yo-Yo Maとアリソン・ クラウスのコラボも見つけました!とっても素敵です。



それに、最近日本で人気の「ピアノ・ガイズ」が「シンプル・ギフト」と「虹の彼方に」をマッシュアップしている動画もありました♪パソコンの力を借りないと演奏できないけど…



素敵なメロディーでしょう。コープランドの「アパラチアの春」は「アメリカの音楽」というよりも、「アメリカにはこういう音楽もある」としか言えないですが、いつかアメリカ音楽を中心に取り上げるプログラムを作って、アメリカ先住民のネーティブアメリカンの音楽からミュージカルやジャズまで、アメリカの豊かな社会と様々な歴史を体感できるコンサートが出来たら嬉しいです♪

♪〜〜〜〜〜〜関連情報〜〜〜〜〜〜♪

2017年11月18日(土曜日)豊島区(東京都)
「げんきの木音楽会in東京~秋風に寄せて~」 
【会場】
anoano 音楽堂【開場】15:30【開演】16:00【入場料】3000円(ドリンク付き)40名限定
【出演者】大塚幸穂(チェロ)、長谷川芙佐子(ピアノ)
【曲目】プレリュード、アリオーソ、クープラン:恋のウグイス〜風車〜編み物をする女、
  鳥の歌、火祭りの踊り、グラナドス:スペイン舞曲集より、ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ、
  エンターティナー、この素晴らしき世界、ムーンリバー、ひまわり、
  映画『ラヴェンダーの咲く丘で』より、枯葉、サウンド・オブ・ミュージック・メドレー、他
【アクセス】大塚 駅より徒歩6分(〒170-0005東京都豊島区南大塚1-49-2ハイム・デルムンド1F)
【お申込み】Kクリエイト 090-1433-1777 k-create.h.1225@iris.ocn.ne.jp


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