チェロの弓は強いけど、油断してはいけません

今愛用している弓が痛んでいます。

こっちは予備の弓です↓健康のはず。
Bow2

こちらはいつも使っている弓↓てっぺんの白い部分が消えていること、分かりますか?
Bow1

弓の故障は、演奏中に突然毛が木から離れるとか、弾いている最中に半分に割ってしまうとか、派手な例はいっぱいありますが、この場合は静かに知らない内に消えたのです。てっぺんだけ。涙

本来弓はとっても強いものです。演奏者からのプレッシャーをガンガン受けて立派な音を出す道具で、質のいいものだと何百年も使うことが出来るので、普通に使っていればそんなに簡単に割れません。お子様がかんしゃくを起こして壁を叩いていない限りは大丈夫です!

ただ、チェロからいい音を出すのに弓を持つ手から力を抜かなければいけないので、ときどきバランスを崩して落としてしまう。でもそれより多いのは、いきよいよくフレーズを弾き終わった瞬間、空に投げてしまうこと!見たことない方はこっちをご覧ください:
http://www.youtube.com/watch?v=GThZwUeZBrQ

私もなんどもやったことあります。弓を持ち直して最初は弓に傷がないかチェックするのですが、傷がないからといって安心出来るものではありません。弓というものは、少しずつヒビが入って、落としている回数を重ねている内に、突然普通に預かっているときに「ポキ!」と割れます。

私の弓のてっぺんの故障はおそらく、楽器を片付けているときにできたと思う。楽屋がなく、狭い廊下で楽器の開け閉め:エンドピンをしまうのに弓とチェロを左手に持ちながらチェロを膝の上に乗せるのですが、天井に注意していないと「カン!」と弓が天井にぶつかるのです。なんどもあった。毎回チェックしてたけど、かわいそうな弓、回数にやられて、知らない内にてっぺんが「ポツン」と落ちてしまった。

ゴメンよ〜 ちゃんと修理に出すよ〜 これからもっと大事にするから許して〜 って感じです。

修理ができたらまた報告させていただきます。皆様も、くれぐれも天井に気を付けて下さい!