チェロとの出会いは、ピアノが怖かったから

チェロをはじめる前に何ヶ月かピアノのレッスンに行ったんだけど、7歳の私にはピアノの魅力を体感出来なかった。

まず我が家でピアノが置いてあった場所が、外の光が届かない部屋の隅。しかもアップライトだったから黒い壁のようにドン〜と。あんなところには長く座ってられなかった。

それと、ピアノで間違えると、とんでもない不協和音が出るので、気持ち悪くて鍵盤を押すのが怖くなった。本来はいくつかの音を同時にたたくからこそ綺麗なハーモニーがあって魅了される楽器と思うんだけど、正しい位置に指を置いておくのに時間がかかって、そうすると全然リズムに乗れなくてストレスが溜まって落ち込んだ。

リズムがないと音楽じゃない。踊りたくなるようなメロディーだからこそ歌いたくなる。ピアノでうまくテンポよく弾けるようになっても、突然「ギャン!!!!!」地雷を踏んだのようにピアノからとんでもない音が出る(ただの間違え)。そこで「ハハハ〜」、と笑えば良かったんだろうけど、私は「この楽器、怖い...」と思ってどんどんモーチベーション↓

そこで母に弦楽器のデモンストレーションに連れてもらって、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの演奏を聞きました。みんなが半月の形に座ってお互い向き合いながら演奏しているところ、楽しそうだった。チェロの低音が居心地よくて、柔らかい音が綺麗だったし、力強い音もカッコ良かった。何しろ、腕の振り方が踊っているのように見えて、踊りながら歌っているんだ!と思って目を離せなかった。

これがチェロ人生のスタートだった♪

チェロにはフレットがないからピアノよりは音取りが大変だけど、よく言えば、一音しか弾かないし、音程が少し悪くても、ススっと指を動かせる。単音だから不協和音が突然ぶつかってくるのを恐れなくていい。

今になってピアノをもっと続けていればよかったな〜と思うけど、怖かったからチェロに出会えた。それで良かったよね♪お母さん、ありがとう〜

↓10歳のときのストリングスアンサンブル。一番後ろが私です(*^o^*)
StringEnsemble

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